2011年4月20日水曜日

東京株式市場?大引け=小反落、原発関連など材料株に短期筋の買い

日経平均 日経平均先物6月限 
終値 10774.15 -50.57 終値 10720 -30
寄り付き 10793.05 寄り付き 10720
安値/高値 10766.65─10817.78 安値/高値 10700─10760
出来高(万株) 171874 出来高(単位) 33221
 [東京 23日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小反落。期末が接近していることから売買を手控える機関投資家や個人投資家が多かったが、テクニカル的な過熱感もあり上値の重い展開となった。
 不動産や証券、海運などがさえない。一方、為替が比較的落ち着いていたこともあり自動車やハイテクの主力輸出株はしっかり。全般的にこう着感が強まるなか、証券ディーラーなどが原発関連といった材料株に買いを入れた。
 東証1部騰落数は値上がり649銘柄に対して値下がり871銘柄、変わらずが162銘柄。東証1部の売買代金は1兆1799億円となった。
 日経平均の日中値幅は前場、後場ともに30円未満。政策効果による後押しが原動力とはいえ日米のマクロ経済指標は一応の改善傾向を示しており、売りたたきにくい一方、昨年来の高値圏にあるためテクニカル的な過熱感から買いも入れにくく、狭いレンジでの展開が続いた。
 第一生命上場に備えた換金売りや持ち合い解消などの売りが残っているとみられ国内勢の売りで上値が重たかったが、売りの規模も徐々に縮小しており下値も堅い。
 立花証券?執行役員の平野憲一氏は「市場参加者の想定する上値は1万2000円程度。現在の水準から買っても上昇率は知れている。投資家の多くはもう少し下がってくれるのを待っているのではないか」と述べている。
 市場筋によるとランチバスケットが30億円程度の売り越しだったこともあり、後場寄りにやや下げ幅を広げたが、その後は様子見気分が強く商いは閑散で動意薄。市場では「期末を控え全般は閑散相場。ただ日米ともにテクニカル的に過熱感があるのでいったん調整してもおかしくない」(準大手証券トレーダー)との声も出ていた。
 全体的な動意薄のなかで材料株に証券ディーラーなど短期筋の資金が向かった。米マイクロソフト<MSFT.O>のビル?ゲイツ会長が東芝<6502.T>と組み、次世代原子炉「TWR」の開発に乗り出すと一部で報じられたことで、木村化工機<6378.T>や日本製鋼所<5631.T>などの原発関連材料株が買われた。東芝も、東証1部売買代金トップとなるにぎわいだった。
 期末が近づくなか市場は業績や配当の修正に敏感だ。19日に2010年9月期業績予想を上方修正した浜松ホトニクス<6965.T>が大幅高。連結売上高は783億円から833億円、連結当期利益は38億円から77億円に増額した。光電子部品が医用分野や産業分野向けに堅調としている。年間配当は従来予想の33円から36円に上方修正した。
 一方、19日に2010年3月期の連結業績予想を下方修正した全日本空輸<9202.T>は約6%下落。売上高を1兆2200億円(従来予想1兆2600億円)、営業損益を610億円の赤字(同200億円の赤字)、当期損益を650億円の赤字(同280億円の赤字)にそれぞれ引き下げた。景気低迷により落ち込んだ需要や単価の回復が遅れているという。収益改善を目指す2010年度―11年度の経営戦略を発表したが、目先の収益悪化が嫌気された格好となった。
 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

【関連記事】
? 日経平均反発、年金筋など長期資金の流入継続
? 日経平均反発、手掛かり難で序盤から上値が重い
? 日経平均反落、海外勢の現物株買いで下値も堅い
? イベント通過後の売りは一瞬、需給改善で日本株への強気変わらず
? 日経平均反発、追加緩和決定後の売りこなし切り返す

引用元:アトランティカ rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿