2010年9月13日月曜日

米株市場反落、ソブリン債めぐる懸念広がる

 [ニューヨーク 24日 ロイター] 24日の米株式相場は反落。フィッチ?レーティングスがポルトガルの格付けを引き下げたことを受け、ソブリン債をめぐる懸念が広がった。
 この日実施された米5年債入札がさえない結果に終わったことも圧迫材料となった。
 大半のセクターが薄商いのなか下落。ソブリン債をめぐる懸念を受けてドルが上昇し、 日本汽车
資源関連株の下げが目立った。
 フィッチはポルトガルの格付けを「AA」から「AAマイナス」に引き下げ、ギリシャ向けのセーフティーネットでなお合意に達していないユーロ圏をめぐる懸念を増幅させる格好となった。
 ダウ工業株30種は52.68ドル(0.48%)安の1万0836.15ドル。
 ナスダック総合指数は16.48ポイント rmt
(0.68%)安の2398.76。
 S&P総合500種は6.45ポイント(0.55%)安の1167.72。 
 ポルトガルの格下げを受けてドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての商品(コモディティー)価格が下落。原油先物の値下がりでシェブロン<CVX.N>は1.1%安となった。
 半面、バンク?オブ?アメリカ(バンカメ)<BAC.N>は2
.6%高。同行は、住宅の価値がローンの額を大きく下回ることによる差し押さえを回避するため、約4万5000人の住宅ローンの借り手を対象に、総額約30億ドルのローン返済を免除する計画を明らかにした。
 ナスダックではジェンザイム<GENZ.O>が6.4%急落。生産設備での問題を受けて米食品医薬品局(FDA)が措置を講じる方針を示したこと
が圧迫材料となった。
 ゼネラル?ミルズ<GIS.N>は1.9%安。この日発表した第3?四半期(12─2月)決算は予想を上回ったものの、通期の利益見通しがコンセンサス予想を下回ったことを嫌気した。
 住宅建設のレナー<LEN.N>は、第1?四半期(12─2月)決算が予想よりもはるかに小幅な赤字にとどまったことを好感して3.7%高となった。

 この日発表された経済指標はまちまちで、2月の新築住宅販売が予想外に過去最低水準に減少した一方、2月の耐久財新規受注は3カ月連続で増加した。

                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)
     終値         10836.15(‐52.68)
   前営業日終値    
10888.83(+102.94)

ナスダック総合
     終値         2398.76(‐16.48)
   前営業日終値    2415.24(+19.84)

S&P総合500種
     終値         1167.72(‐6.45)
   前営業日終値    1174.17(+8.36)

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』